3. 試験手順

 接着力試験(引張試験)の作業手順を以下に示します。

目地切断 目地切断後

 試験体は目地部分をコンクリート躯体面まで切断して周囲と完全に絶縁した状態とします。

接着剤塗布 アタッチメント取付け

目地切断後、タイル表面をタオルでよく拭いて汚れを落とし、アタッチメントに接着剤を塗布します。そして、
アタッチメントをタイルに張付けてアタッチメントが落下しないように養生テープで固定します。接着剤が硬化
するまで約2時間程度かかります。

接着力試験中 タイル破断面と破断後のメータ表示

接着剤硬化後に建研式接着力試験器を取付けて試験を行います。破断後のデジタルメータ表示部には破断
荷重が[ kN ]で表示されます。表示された破断荷重を以下の計算式に当てはめて単位面積あたりの接着強度
を算出します。





国土交通省の公共建築工事標準仕様書(建築工事編)では、
 陶磁器質タイル張りの場合・・・引張接着強度 0.4 N/mm2以上
 陶磁器質タイル型枠先付けの場合・・・引張接着強度 0.6 N/mm
2以上       
を合格値としています。